今春センバツ出場の常総学院が決勝に進出し、3年ぶり21回目の関東大会出場を決めた。

勝利にも、エースに笑顔はなかった。センバツ後から背番号「1」を背負う大川慈英投手(3年)が先発し、8回1/3を投げ8安打5四球で5失点。初回から腕が振れず、甘く入った直球を痛打される苦しい投球が続いた。「抑えようと丁寧に投げようとして、力が入ってしまった」。9回には1死から3連打で1点を失い、秋本璃空投手(3年)にマウンドを譲り完投を逃した。

大川は「今日は自分の投球が全くできなくて、悔しいです」と下を向いた。

チームを背負うエース番号を託されたからには、指揮官からの要求も高い。島田直也監督(51)は「今日の大川には、エースはこういうものだと見せてほしかったけど、いっぱいいっぱいだった」と投球術、マウンドでの気持ちの持ち方に、反省を促した。とはいえ、関東大会を戦うには大川、秋本が中心となることに間違いはない。島田監督は「2人に頑張ってもらわないと」と2枚看板の奮闘に期待を込めた。