岩手大会では、17年創部の盛岡誠桜が盛岡商を6-1で退け、秋の県大会初勝利。サイドスロー右腕、高橋脩投手(2年)が8安打、4死球と苦しみながらも1失点完投した。

盛岡誠桜が秋の県大会で待望の1勝を刻んだ。横手投げの最速136キロ右腕、高橋が1失点完投。5点リードの9回、連打で無死一、二塁とされたが、2者連続の空振り三振で2死とすると、後続は中飛に打ち取った。「8、9回は疲労があって足にきたが、自分を信じて投げました」。4回までに4死球と制球が乱れるも「後半はしっかり変化球が安定し、直球も内角に決まるようになりました」。尻上がりに調子を上げ、最少失点で切り抜けた。

1学年上には140キロ超の速球が武器の金森壮大投手(3年)がおり、活躍の場を増やすため、3月に上手から横手投げに転向した。高橋は「変えたときは『嫌だな』と思うこともあったが、練習試合ではオーバーよりも打たれずに『自分はサイドの方がいい』と切り替えて頑張ってきました」。ほかの選手がノックを行っている時間に投球練習やシャドーピッチングに打ち込むなど、フォーム習得に注力。2日の地区大会代表決定戦・盛岡四戦では「たまたまです」と謙遜しながらも、ノーヒットノーランを成し遂げた。

打っても4安打3打点と暴れた。3回に左越え2点適時二塁打で先制。2点リードの7回には、低めの変化球を中前にはじき返す技ありの適時打を決めた。指導経験が豊富な石橋智監督(61)が「天才肌」と絶賛し、「いろんな選手を見てきたが、教えるところがない」という打撃でも勝利に貢献した。準々決勝進出に向け、高橋が再び投打で躍動する。【山田愛斗】