秋田修英がマシンガン攻撃で8強入りを決めた。
この試合で放った15安打はすべてシングルヒット。単打を重ねて8得点を奪った。
4回に併殺崩れの間に先制すると、5回1死から連打でチャンスをつくり、3連打となる阿部碧内野手(3年)のタイムリーで追加点を挙げた。
6回には連打でつくったチャンスに4番、尾上鷹弥捕手(3年)の犠飛で加点。9回も3安打を集めてダメ押しの3点を加えた。
鈴木寿宝監督は「序盤は手打ちだったので、途中で『せっかくのスイングがもったいない。もっと下半身を使って振っていこう』と話しました」と振り返った。
「せっかくのスイング」という言葉に打線への自信がにじんでいる。
コンパクトに低い打球を飛ばす打撃は、今年から導入された低反発バットの対応に適している。
ただ、鈴木監督は「バットはあまり意識していません。飛ぶかどうかの前に、うちは振るか振らないかですから」という。
それよりも昨年の春季秋田大会で、初戦(2回戦)で横手に3-6で敗れた。このときフライばかりを打ち上げてしまったのだという。
「フライばかりで負けたので、選手たちは低いライナー性の打球を意識しているんじゃないかな」
2安打2打点の4番尾上は言う。
「1年秋から4番で使ってもらっていますけど、つなぎの4番と言われていますから、大きな打球よりも打点を取れればいい。自分のスイングをするだけ。うちのチームはバントを確実に決めて単打でつなぐ野球ですから」
3安打の阿部もコンパクトなスイングを意識していた。
「5回のチャンスも次につなごうと思って、つなげたところが良かったと思います。選手みんな、そう思ってやっていると思います」
秋田修英が甲子園に出場したことはない。しかし、鈴木監督は秋田経法大付(現明桜)で選手として春夏連続、監督としては計8度の甲子園に出場。1989年(平元)には甲子園ベスト4まで導いた実績を持つ。
2010年(平22)に秋田修英の監督に就任した当初は、部員が2人しかいない時期もあった。そこから1人1人の部員と向き合い、一歩ずつ進んできた。
今年のチームはマシンガン打線だけでなく、2回戦で無失点、3回戦で1失点という守備力の高さも光る。
2試合続けて3人の投手で3回ずつ継投したのも、夏を見据えているからこそ。機は熟したといっていい。
選手たちがかかげる次打者へつなぐバッティングは、悲願の甲子園へつながる道なのかもしれない。【飯島智則】

