西武野上亮磨投手(27)が開幕へ、完璧な仕上がりを披露した。140キロ台の直球を低めに集めて、無駄な球もなくテンポよく投球を展開。チェンジアップも130キロ前後、125キロ前後と「感覚で」使い分け、勝負球として威力を発揮。得点圏に走者を置いたのは7回だけ。予定の100球に到達する気配もなく、終盤までゼロを刻み続けた。結局、8回3安打無失点で88球を投げ切り、最終回は高橋朋に譲った。「秋山に四球を出さないと約束していたのも、守れました」と会心の内容に笑った。
試合終盤でのスタミナが長年の課題だった。完投は昨年8月が初めての経験。だがこの日は、終盤になっても落ちる気配を感じさせなかった。DeNA久保の超クイックなど熟練の投球を見て「すごい投球術を見習いながら」と自身の投球に転化する余裕もあった。昨季は8勝止まりだったが、エース岸、牧田に続く3本目の支柱として開幕ローテを潤滑に回す。田辺監督も「いい状態をキープしている。このままシーズンに入ってほしい」と期待値を高めた。【広重竜太郎】




