開幕GO! 中日山井大介投手(36)が開幕戦へのスタンバイを整えた。最終調整の楽天戦に先発し、6回2失点。2回に失点してからは低めに集めてゴロを打たせる本来のスタイルで立て直した。昨季の最多勝男がきっちり仕上げた。開幕投手を争っていた大野は2カード目の巨人戦に回ることが濃厚。頼れる両腕を軸にローテーションを組み立てる。

 「エース」の自覚を漂わせた。オープン戦限定の、試合中会見。約20人の報道陣に囲まれ、開幕に関する質問が飛んだ。背番号29は当然のように「そういう時が来ると思うけど、その試合に自分の力をすべて出せるようにしたい。準備はしています」。明言こそしなかったが、重責はすでに受け止めていた。

 「(調整は)十分と思う。しっかりと開幕を迎えられるのではないか」。シーズン前の最終調整。本番と同じ気構えで、結果を求めてまっさらなプレートを踏んだという。2回に3安打を浴びて2失点。要所で高く浮き、真ん中寄りに集まった。だが、ここから修正した。3回以降は低めを丁寧に突く投球をマウンドで表現した。

 4回は先頭のペーニャに中前打を許したが、松井稼を低めのフォークで注文通りの投ゴロ併殺。5回、6回は危なげなく3人ずつで退けた。「いかにゴロを打たせてリズムや流れを作るか。その点では自分らしい投球ができたかな」。

 開幕1週間前。各球団、開幕投手の多くが先発する1日だった。谷繁兼任監督は「日程を見ればでしょ。そう書いてくれればいい」と公言しなかったが、大役指名は済んでいる。

 山井は14年目で初の開幕投手。前日は開幕カードの阪神を生チェックした。昨年は球団別最多の6試合に先発し、3勝1敗、防御率3・69と相性も悪くない。開幕戦で投げ合う相手は昨年、13勝で最多勝を分け合ったメッセンジャーだ。

 「2年連続Bクラスで、ファンも僕らも悔しい思いをした。今年こそやってやると選手個々が思っている。向かう方向性を間違わず、1試合1試合に集中してやっていきたい」。いよいよ1週間後、幕が上がる。2015年の先陣を切る右腕が、京セラドーム大阪のマウンドから逆襲のファンファーレを鳴らす。【柏原誠】