チームの顔となれ! 広島の緒方孝市監督(46)が23日、都内で行われたセ・リーグ開幕イベント「ファンミーティング」に出席し、鈴木誠也内野手(20)の開幕1番を明言した。OB前田智徳氏(45)も認める逸材には、広島の未来が託されている。偉大な2人の後押しを受け、3年目の成長株がスター街道を歩み出す。
リップサービスではなかった。ライバル5球団の監督と並んだ壇上で、緒方監督は開幕オーダーの構想を明かした。
「鈴木誠をトップバッターにしようと思っています。トップバッターはチームの顔ですからね。なるべくコロコロ代えたくない」
1番打者は自身も現役時代に長く務めた責任あるポジション。監督として目指す野球でも当然、重要視する。最後まで悩んだ末の指名は、緒方監督の決意表明のようでもあり、鈴木誠へのエールのようだった。
3月の対外試合では、鈴木誠と田中、野間の3人が1番で起用された。しかし誰も緒方監督を納得させる結果を残せなかった。最終的には、監督就任当初から認めていた鈴木誠の高い潜在能力にかけた。「レギュラーを取って欲しい選手の1人。自分が目指す野球の機動力、守備力、そして打力を兼ね備えている。今年何とかブレークしてくれないかと思っている」。
鈴木誠の持つ才能は、広島のレジェンドも認める。セ・リーグ6球団のOBによるトークショーに出席した前田氏は「全ての面で能力が高い。監督が現役時代に持っていたものに近い」と緒方2世となる予感を口にした。さらに「僕に似て目つきが悪いので、期待できますよ」と、自身入団時につけた背番号51を受け継ぐ後輩と自分を重ねた。前田智2世も夢じゃない。
緒方監督は、シーズンに入っても、田中や野間を軸に1番を競わせていく考えだ。ただ、期待通りの働きを見せれば、緒方カープの攻撃の顔は、鈴木誠で決まる。【前原淳】
◆「ファンミーティング」 セ・リーグの開幕直前イベント。今年は23日に都内で行われ、全6球団の監督が約2000人のファンの前で開幕投手を明かした。各球団ドラフト1位新人を紹介するコーナーもあり、阪神横山雄哉投手(21=新日鉄住金鹿島)、巨人岡本和真内野手(18=智弁学園)らが参加。公式戦はパ・リーグと同時に27日に開幕する。



