これが元メジャーの力だ。日本ハムの新外国人、ジェレミー・ハーミッダ外野手(31)が、勝利に導く来日初本塁打を放った。1点を追う7回、それまでわずか2安打に抑えられていたオリックス・ディクソンから右翼に1号同点ソロ。これが口火となり、さらに2点を奪って逆転した。この1発はチーム通算7500号の記念のアーチ。メジャー計5球団で632試合出場した期待の助っ人が本領を発揮した。
また歴史に名を刻んだ。ハーミッダがメモリアル弾でチームを救った。1点を追う7回先頭。劣勢をはね返すには十分なライナーを右翼へ突き刺した。来日初本塁打が同点1号ソロ。「上沢がいい投球をしていた。自分の力で何とかしたかった」。熱い思いを体現した1発は、球団通算7500号の節目を飾った。
メジャー時代に続く記念弾だ。02年ドラフトでマーリンズから1位指名(全体11番目)され入団。メジャー初昇格となった05年8月31日カージナルス戦で107年ぶりとなるデビュー戦初打席で満塁アーチを放った実績を持つ。輝かしい経歴に新たな1ページを加えたが「めでたいけど、同点本塁打だったところが良かった」と、謙虚に喜んだ。
最高の準備が好結果を生んでいる。練習ではアップ直後に1人で入念なストレッチを欠かさない。試合前にはグラウンドに出てダッシュ。DHでスタメン出場の日も紺田外野守備走塁コーチに「シートノックに参加したい」と熱望する。献身的に取り組む姿に栗山監督も「準備の姿が、さすがメジャーリーガー」と目を細める。開幕からチームでただ1人、7試合連続安打を放つ理由が確かにある。
新天地で成功を収めたい発奮材料もできた。9月に第1子が誕生予定だ。一家の大黒柱になる前に「今は寝て、起きて、野球をやっての繰り返し」と日本で結果を残すため、仕事に没頭する。期待度の高かった新戦力が、早くも頼もしさを増してきた。【木下大輔】
▼球団通算7500本塁打=日本ハム 3日のオリックス1回戦(京セラドーム)の7回、ハーミッダが来日1号を放って達成。プロ野球8球団目。球団1号は46年6月2日に大下が中部日本戦で記録。



