にゃんだとー、2安打だとー。阪神が巨人ドラフト3位高木勇人投手(25)にわずか2安打で完封され、今季初連敗だ。「伝統の一戦」1001敗目で、相手新人投手に完封を許すのは95年河原以来、なんと20年ぶり。新たな天敵にしてはならぬ。明日7日から本拠地甲子園でのゲームが始まるだけに、和田豊監督(52)は出直しを言い聞かせた。
虎党がようやく沸いたのは9回2死、土壇場になってからだった。鳥谷が二塁打で切り開くと、上本が四球を選んだ。それでも最後は西岡が遊ゴロに打ち取られて試合終了。巨人の新人右腕高木勇にまさかの2安打完封負け…。伝統の一戦では95年河原以来、20年ぶりにルーキー投手に0封された。
和田監督 タイミングが取れていなかったね。もちろん初対戦ということもあるんだろうけど、それを差し引いても、3、4回は各打者が当たっているわけだから。最後まで打ちづらそうな感じだった。
初対戦というマイナス要素を加味しても想定外だったという。曲がり幅の大きいものと小さいもの。新人右腕は原監督が「高木ボール」と名付けた2種類のカットを操ってきた。和田監督が指摘したように直球に差し込まれる場面も多く、シュート、カーブも織り交ぜられた。
3回先頭で梅野がチーム初ヒットを放ったが、藤浪が送りバントを失敗した。6回にも死球で梅野が出塁したが走者を進められず。ゴメス、マートンの前に走者を置く、または下位で好機をつくって1番鳥谷という形が、まったくできなかった。無安打に封じられた西岡、ゴメス、マートンの主軸トリオも相手を認めざるを得なかった。
西岡 (高木は)よかった。全部よかった。次、頑張ります。
ゴメス いい投手。いいスライダーだったし、いいストレートだった。
マートン コーナーに決まっていたから打ち崩すことができなかった。
ただ高木勇との勝負はこれで終わりではない。9回に変化球をとらえ右中間への二塁打を放った鳥谷は相手を認めつつも、次の対戦をにらんでいた。
鳥谷 最後に打てたのはよかったと思います。右、左関係なく内、外に決まっていた。初めてですし、次に向けて対策を練ります。
バント守備の場面で差が出るなど王者巨人の緻密さを見せつけられ、初戦を取りながらカード負け越しだ。明日7日には本拠地甲子園の開幕ゲームを迎える。指揮官も聖地から再出発することを誓った。
和田監督 もう1回、本拠地帰って開幕やわ。引きずることはないし、もう1回、本拠地で、開幕の気持ちでいきます。
長いペナントレースは始まったばかり。高木勇が登板するかもしれない「日曜日の巨人戦」は19日甲子園、5月3日東京ドームと立て続けに訪れる。屈辱を晴らすチャンスはまだいくらでもある。【鈴木忠平】
▼阪神が今季初の完封負け。2安打以下の完封負けは、14年8月28日巨人戦(沢村拓一が完封)以来。新人投手に完封勝利を許したのは、13年9月15日ヤクルト戦での小川泰弘以来。巨人の新人に限ると、95年河原純一以来20年ぶり。河原にはこの年、3完封を許す大苦戦。このうち7月19日の対戦では、今回の高木勇と同じく2安打に抑えられる屈辱を味わった。



