あちゃ~。中日が今季3度目のサヨナラ負けで8連勝を逃した。8回途中のピンチで救援したセットアッパー又吉克樹投手(24)が踏ん張れず同点にされ、延長10回に力尽きた。又吉が先発投手の白星を消したのはすでに3度目。不安要素を露呈しての連勝ストップになった。打線もわずか3安打と援護できなかった。
白い息を吐く又吉の唇が、紫に変色して見えた。屋外で野球をやるには寒すぎた。試合開始時で気温は3度。リリーフ陣が待機する神宮のブルペンは屋外。長い待ち時間はなるべく体を動かし、心身の準備も十分だったはず。それでも、やはり影響は少なからずあったのかもしれない。
また期待を裏切った。好投バルデスは8回2死まできた。川端に二塁打されると、ベンチは又吉投入の判断を瞬時に下した。が、代打森岡に142キロを合わせられ、打球は無情にも中前へ。虎の子の1点を守れず1-1に戻された。
「(森岡)1人で抑えようとし過ぎてしまった。次の山田で勝負することも考えるべきだった」と又吉は反省した。ただ、スライダーの抜け球、捕手のミットと逆にいく球が多く、球を制御できていなかった。先発の勝ちを消したのは3点リードをふいにした開幕阪神戦、2点リードを追いつかれたホーム開幕巨人戦に続く3試合目だ。
逃げ切りに失敗。7連勝中の昇り竜でも流れが敵に傾くのは必然だった。延長10回に高橋聡、浅尾が打たれた。「0で抑えないといけない。守りきってきた野手の皆さんとバルデスに申し訳ないです」。又吉は責任を背負い込んだ。
谷繁元信兼任監督(44)は「バルデスが130球くらいいっていたのでね。あそこを(又吉が)押しきってくれればと思った。まあ打たれることもありますよ。2イニング目(9回)は抑えてきたからね」と責めなかった。長い戦いを見据え、失敗すらも“栄養”にしてほしいのが指揮官の考え。又吉-福谷のリレーは谷繁野球の肝だ。失敗と成功を繰り返す状態からの脱皮をジッと信じて待っている。
「重いっていうかそういう展開になってしまったね。変化? 変化はないよ。出直すも何もね」。打線も3安打と振るわなかったが、指揮官は連勝ストップにも動じない。連勝中も強調してきた。目の前の試合に集中するだけ。気まぐれな寒気に歯車を狂わされただけなのか、それとも-。再出発の戦いぶりが重要になる。【柏原誠】



