日本ハム中田翔内野手(26)が、ロッテ戦で本塁打キング独走の9号2ランを放った。7回無死一塁から左中間スタンドへ運んだ。3回には左安、6回には二塁打で今季2度目の猛打賞となる5打数3安打2打点。主砲の一撃もあり、チームは約1カ月ぶりの2ケタ安打の猛攻で11点を奪い、貯金を今季最多タイの8とした。
心地よい春の夜風を、ゆったりと切り裂いた。大勝を締める1発は、主砲の会心の放物線だった。7回無死一塁。中田が駄目を押した。「完璧。打った瞬間っていうやつ。自然と(バットが出た)。狙ってない」。打線爆発の勢いに乗った9号2ランが左中間スタンドへ着弾。再び、本塁打と打点で両リーグトップに立つ一振りで、4番が貫禄を見せつけた。
試合終了の瞬間はベンチで迎えた。約1カ月ぶりの6連戦の初戦は、今季初の途中交代で体力を温存した。「今日はスムーズな試合ができた」。初回から打線全体で、たたみかけた。初対戦のイ・デウンの制球難に付け込んだ。2番手の京大出身ルーキー田中も同様。「今日はみんな、つないでつないでという感じだった」。最後まで攻撃の手を緩めず、20試合ぶりの先発全員安打に2ケタ得点。主砲としても納得の展開だ。
5月も好スタートを切ったが、コンディションへの不安は尽きない。昨季悩まされた両脚や腰の痛み。余分な体重を落として臨んだ2月の春季キャンプ中も「まだ、万全というわけではないからね」。8点差の最終回の「守備免除」は、細心の注意を払ってきた4番へ最高の試合展開がもたらした、ご褒美だった。
自身初の快挙はお預け。9回の第6打席。三塁打が出ればサイクル安打だったが遊飛に終わった。栗山監督は「惜しかったね。サイクルヒット」と苦笑いも、中田に悔いはなし。「試合に勝つことが1番」。主砲の勢いは5月も止まりそうにない。【木下大輔】



