DeNA山口俊投手(27)が、あと1人に泣いた。ゼロ行進を重ねてきた9回だった。先頭金城の一塁へのゴロをロペスが失策した…。出塁を許すと、代走鈴木に二盗を決められ、無死二塁の正念場を迎えた。犠打で1死三塁とされ、しびれるシーンが続く。代打高橋由は三振に斬った。この試合、最初で最後のピンチで亀井にしぶとく右前打を許し、最後の最後で同点に追いつかれた。
迷いなく勝負した結果に悔いはない。1回に二塁打された亀井と次打者大田と選択。カウント2-0からの結果球は外角寄りのフォークだった。山口は「ストライクを取りにいったのではなく勝負をしにいった。悔いはない」と受け止めた。「スミ1」となれば球団では86年の遠藤以来29年ぶりの快挙。同時に、つかみかけた自身今季4勝目も、ともに手中からこぼれ落ちた。
9回136球を投げきった山口を責めることはできない。8回までの被安打は、わずかに2。球威、制球ともに申し分ない内容で、無四球で危なげなくイニングを進めてきた。新潟での先発登板は初めてで、不慣れな地方球場のマウンドを感じさせない快投を披露。中畑監督も「本当に心のこもった、魂のこもった投球だった。今季最高のイメージを持って、攻め込む気迫もあった。勝ちをつけてあげたかった」とねぎらった。
チームは延長11回に勝ち越しを許し、ゴールデンウイークからの連勝は6でストップ。それでも、2位巨人とのゲーム差1・5で首位には変わりない。「負けることもあるし、こういう日も必ずある。うちはいい野球をやっている。明日からまた切り替えて頑張ります」と中畑監督。今季のDeNAには、再び前に進めるだけの力は十分にある。【為田聡史】
DeNA川村投手コーチ(9回の亀井との勝負について)「判断はバッテリーと野手に任せた。結果を責められないし、よく投げてくれた」



