東農大北海道が「網走の大魔神」の活躍で、2季連続25度目のリーグ優勝を飾った。2位函館大との直接対決で、逆転した直後の6回。マウンドに立ったのが大学日本代表の右腕、井口和朋(4年=武相)だった。最速147キロの直球とスライダーで4回を無失点。「初めての優勝のマウンドで独特の空気を経験できた」。歓喜の輪の中心で笑みがはじけた。

 今季から救援投手として試合を締める。この日まで9試合中7試合に登板。18回6安打2失点(自責1)で防御率は0・50。頼れるエースは、守護神として勝利に貢献した。プロ5球団のスカウトが見守る中、全日本大学野球選手権(6月8日開幕、神宮ほか)への切符をつかんで存在感を示した。「自分の最大限の投球をしたい」と全国を見据えた。