巨人の強力先発陣に頼れる左腕が帰ってくる。左前腕部の炎症で2軍調整中だった巨人内海哲也投手(33)が、「日本生命セ・パ交流戦」の5日ソフトバンク戦(東京ドーム)で今季初登板初先発することが決まった。1日は川崎市内のジャイアンツ球場での投手練習に参加し、自身の“開幕戦”に向けて調整。12年にMVPを獲得するなど得意の交流戦で、逆襲の幕を開ける。

 やっと戻ってきた。2軍で調整していた内海が、約3カ月ぶりに1軍先発陣の輪に加わった。アップが始まる頃には、自然と周りに仲間が集まっていた。斎藤投手コーチは「投手陣の兄貴分が帰ってくる。満を持して、という感じじゃないですか」と、ポレダの再調整による登録抹消で空いた5日ソフトバンク戦の先発にゴーサイン。内海は「やらないといけないという気持ちしかありません」と決意を口にした。

 焦りを押し殺してきた。患部を確認しつつ、慎重にリハビリの強度を上げてきた。その一方、先発陣は開幕から好調ですでに4投手が5勝以上。救援陣も安定しチーム防御率はリーグ1位の2・61を記録している。「素直に応援する気持ちと、早くそこに加わりたい気持ちと両方ありました」。はやる気持ちを抑え、2軍では実戦を5試合も重ね万全を期した。5月28日にイースタン・リーグのロッテ戦で106球を投じ、状態が整ったと判断された。

 自然体で“開幕戦”に臨む。過去5年間の交流戦は11勝6敗。ソフトバンクは13年6月に通算100勝を飾った相手と、追い風データがそろう。それでも「とにかく自分の投球ができるように、しっかりやりたい」と無心を強調した。

 いつも投手陣を引っ張ってきたエースの復帰は、くしくも菅野が首痛で不在の週に巡ってきた。菅野は軽症の見込みで、順調なら9日からの日本ハム3連戦(札幌ドーム)で復帰できる模様。それでも斎藤コーチは内海の復活を「頼もしいね」と目を細めた。「遅れた分を取り戻せるように、1試合1試合投げ込めれば」と内海。大黒柱が、存在感を示す。【浜本卓也】