中日が乱打戦を“足攻”で制した。「日本生命セ・パ交流戦」最終カードの楽天戦。同点の8回2死二塁から2番亀沢恭平内野手(26)がヘッドスライディングで執念の内野安打とする間に、大島洋平外野手(29)が二塁から一気に生還。1、2番のコンビプレーで決勝点をもぎ取った。借金4でリーグ5位ながら、首位巨人とは3・5ゲーム差と背中は見えている。
竜の元気印がひさしぶりの満面スマイルだ。ヒーローインタビューを受けた亀沢が最後にマイクを握りしめた。
「ファンのみなさんいいですか? 1、2、3、ドラホー!」。インターネットから火が付き、松平健が歌う新球団歌でも採用されたフレーズを絶叫。杜(もり)の都にまさかの「ドラホー」がこだました。
両チーム合わせて25安打の試合に決着をつけたのは1、2番の足だった。6-6の8回。2死から四球の大島がすぐさま盗塁。続く亀沢がヘッドスライディングで執念の内野安打とする間に、大島が一気に生還した。亀沢の気迫の「亀ヘッド」と、体勢を崩した一塁手中川の姿を見逃さなかった大島。コンビネーションで1点をもぎ取った。
亀沢 交流戦はチームに迷惑を掛けっぱなしだったので、なんとか打ってやろうと思ってました。
大島 亀沢がセーフになっても、アウトになっても走るつもりだった。隙を突けて点を取れて良かったし、盗塁も1球で決められたのが良かった。
谷繁兼任監督もしてやったり。「(大島は)よく走ってくれましたね。ただ単に打つだけじゃない。いろんな取り方がある。いろんな攻撃があります」と笑顔になった。新戦力として開幕からチームを盛り上げてきた亀沢の復調は大きい。先頭の3回には左前打を放ち、4回には1死一塁から右翼線へ自身初長打となる適時二塁打。8回の内野安打も打点付きで3安打2打点と暴れ回った。交流戦に入ってからこの試合まで24打数2安打、打率8分3厘。ベテラン小笠原に教えを請うなどもがいてきた男が、仙台でようやく息を吹き返した。
首位巨人から6位広島まで4・5ゲーム差とだんご状態。セ・リーグ球団が交流戦でそろって苦しんでいる。しぶとく競り勝った中日はリーグ5位ではあるが、巨人とは3・5ゲーム差。亀沢は「明日もいい投手なのでしっかり準備します」と力を込めた。交流戦ラストゲームの今日14日は楽天則本が相手。エースから勝利を奪って、19日からのリーグ戦再開を迎えたい。【桝井聡】



