通算2000安打を放った中日和田一浩外野手が、菅野打ちでバースデーを飾る。リーグ戦再開となる今日19日は、43歳の誕生日。しかも、巨人先発は対戦打率4割2分1厘と相性抜群の菅野と、ヒーローになる予感が漂う。交流戦を終えて、中日はリーグ5位だが、首位巨人とは3・5ゲーム差。“名球会打者”のバットが、チームを上昇気流に乗せる。

 東京ドームで前日練習を終えた和田は笑顔だった。

 「今更何もないよ。43だよ? これまでだってそんな打ってないでしょ? 全打席ハッピーバースデーを流してもらって、4タコか5タコだったことがある(笑い)」

 プロ19年目。過去18度の誕生日にいい思い出がないようだが、実は誕生日の通算成績は17打数5安打(打率2割9分4厘)、1本塁打、2打点。さすが通算2000安打を放っているヒットマン。「打ってない」と言っても打率3割近くの成績を残している。

 43歳になった和田にリーグ戦再開のキーマンとして期待せずにはいられない。最大の理由が巨人戦初戦の相手投手。リーグトップの防御率1・58を誇る菅野だが、和田はこれまで苦にしていない。今季は今回が初対戦となるが、過去2年間で19打数8安打、1本塁打、3打点、打率4割2分1厘と“カモ”にしている。

 「得点圏に走者がいるとエンジンが入る。抑えにかかってきたときにいかに打ち崩すか。頭のいい投手。駆け引きにたけている」

 特徴をしっかりと頭にインプットし、攻略のイメージは描いている。交流戦が終わり、セ・リーグは混戦で再開される。首位巨人との差は3・5ゲームしかない。

 「明日(19日)の一戦がうまくいけば、いい流れになる。勝ち越すことが大事。1位に近づくことができるチャンス」

 最近は和田を6番で起用してきた谷繁兼任監督は「可能性はある」と、打順を上位に上げることも思案しているようだ。和田のバースデーヒットが逆襲の合図になる。【桝井聡】