全セの阪神藤浪晋太郎投手(21)が広島黒田も絶賛する快投を見せた。4回から2番手で登板。まずは4回だ。1死後、ロッテ角中を152キロ内角直球で見逃し三振に抑えるなど3者凡退に仕留めた。5回も直前の打席で3ランを放っていたロッテ清田から直球で空振り三振を奪うなど、3イニング9人を完璧に抑えきった。

 テレビ朝日のゲスト解説席に座った黒田も「球の力がある。身長は投手にとって大きい。角度はなかなか、いくら練習してもつくものじゃない。うらやましいですね。しっかり腕を振れて、スピードも出るというか。日本の投手のレベルも上がってきた」と高評価。身長198センチ、150キロ超の直球など、日本球界が誇るビッグスケールに驚嘆していた。4月25日には打席でバントの構えを見せる黒田に対して内角球を連発して怒りを買うシーンもあった。因縁の相手もお墨付きの好内容だった。

 最大の見どころは6回だ。まずは大阪桐蔭の後輩にあたる西武森と対戦。153キロ直球で一飛に抑えたが、東京ドームの天井に直撃するのは前代未聞の光景だった。藤浪も「『森さん』に打たれると後で何を言われるか分からない。抑えられてよかったです」と笑えば、ベンチで悔しがっていた森も「完全にとらえたと思いましたが…。やられました」と振り返った。後続で大阪桐蔭の先輩にあたる西武中村、日本ハム中田も料理。3年連続3度目の球宴は貫禄たっぷりのマウンドさばきだった。