ソフトバンク工藤公康監督(52)が初日から熱血指導だ! 4日、宮崎での秋季キャンプに1軍選手が合流し、本格始動。指揮官は4時間以上も投手陣に股関節や体幹トレーニング法を伝授。実演を交えての密着指導で、時には若手を説教する場面も。シーズンが終わっても鷹の指揮官はまだまだ「熱男」全開だった。
静まりかえった室内練習場に、熱のこもった工藤監督の声が響き渡った。目の前には、うめき声を上げながら足を上げる若手投手陣。日本シリーズ後、わずか1日の休みを経て、先に宮崎入りしていた指揮官は、待ちわびていたかのように、1軍投手陣に指導を繰り返した。
教えたのは股関節と体幹を鍛えるメニュー計15種類。午前中、別メニューの寺原に1時間付きっきりになると、昼食をわずか10分で済ませ、今度は東浜、千賀、二保、嘉弥真、飯田の5人に約3時間密着。その後も岩崎、加治屋、坂田を加え、マットやチューブ、バー、ノックバットを使い、1つ1つ解説付きでトレーニングの意味を説いた。
「投手は下半身がしっかりしていないといけない。春にはシーズンが控えているのできついことはできないが、若手にとってここが本当のスタート。人より苦しいことをやってきた人が生き残る。レギュラー陣を抜かすんだという強い気持ちでやってほしい。1、2年活躍するのは誰でもできる。5、6年長くやろうと思ったら、ちゃんとやらないといけない」
約1時間のメニューを3セット課された選手たちが、時に悲鳴をあげ、もん絶するほどの地獄トレ。メニュー後、シャドーピッチングを終えた飯田らが帰ろうとすると「もう帰るの? 丁寧に投げないと、適当はダメ。それが試合でも出ちゃう。俺は1時間シャドーピッチングをしていた。こんなこと俺に言わせるなよ。ほかのやつに抜かれちゃうよ」と厳しく説教した。29年間現役を続けた先輩としての思いやりでもあった。
指揮官が球場を後にしたのは午後6時。20日まで続く秋季キャンプ本格始動日は、春季キャンプを上回る熱血指導で幕を開けた。【福岡吉央】



