中日ドラフト4位指名のJR九州・福敬登投手(23)が“招福”宣言だ。駅員として業務してきた左腕は、明るいキャラクターと「福」の名前でお客をハッピーにしてきたエピソードを披露。中日にも福をもたらすことを約束した。8日は名古屋市内でCBCテレビ「サンデー・ドラゴンズ」に生出演した。

 体はごついが、柔和な笑顔に優しく丁寧な口ぶり。確かに人を幸せにしそうなハッピーオーラを持っている。「『福』のネームプレートを見ただけで、怒ったお客さまもホッとした顔になる。怒っているのがバカらしくなるみたいです。しかも僕、福耳なんです」。照れながら豊かな耳たぶをプルプルさせた。

 JR小倉駅の在来線改札で窓口業務や乗客の案内をしている。ある年配女性を案内したとき、名前と福耳を見て「あなたのおかげで助かったわ」とお礼を言われた。茶菓子を差し入れされたこともある。名字と福耳だけでなく、真面目な仕事ぶりゆえだ。

 そんな招福男も、マウンドでは一変する。最速150キロの直球を右打者の懐に強きに突き刺す投球スタイル。同学年のヤクルト山田を「内角直球で三振させたい」と意気込む。先日の日本選手権では中継ぎ登板したが自らの失策から失点を重ね、1回戦敗退した。「本大会で1度も会社に恩返しができなかった。プロでは必ず恩返ししたい」と最後に福を呼び込めず、プロに宿題を残した。

 「『福』が来たのに、チームが上がらなかったら名前負けといわれる。貢献しないといけない」。“投げるパワースポット”が3年連続Bクラスの中日もアゲてみせる。【柏原誠】

 ◆福敬登(ふく・ひろと)1992年(平4)6月16日、神戸市生まれ。神戸西では最速143キロでプロに注目された。3校連合で臨んだ3年夏は県大会3回戦で巨人ドラ1の桜井(北須磨)に完封負け。JR九州では1年目から起用され、5年目の今季は都市対抗予選で好投し、本大会出場に導いた。150キロの直球とカーブ、スライダー、チェンジアップ。178センチ、87キロ。左投げ左打ち。独身。