千賀の道は武田から。ソフトバンクの宮崎秋季キャンプで、工藤公康監督(52)が5年目右腕千賀滉大(22)を来季は先発起用すると明かした。お手本に今季チームトップ13勝を挙げた侍戦士武田を示し、一気にローテーションの柱まで成長するよう求めた。
ローテを奪うなら、一気に来い! 工藤監督が若手右腕にハッパをかけた。秋季キャンプで強化指定選手にした千賀を来季先発で起用することを明言。しかし先発ローテーションの枠を与える考えはサラサラない。「ウチには、何人実績のある投手がいるんだ? 勝ち抜かないといけない。競争社会だ。与えちゃいけない」。カブスを退団した和田の古巣復帰が決まり、来季の先発争いは激戦が予想される。
若手にとっては、先発6番目に入ることが目標になるが、指揮官の思いは違う。「6番目に入ろうと思っていてはダメだ。2、3番目に行かないと。今年の武田みたいに」。実績ある投手たちはごぼう抜きにするぐらいの気概を求めた。
武田がその手本だ。開幕ローテーションは序列で言えば5番目だったが、結果を残し、存在感は日ごとに増した。チームトップの13勝をマークし、CSと日本シリーズで開幕投手を務めた。1年でエース格の飛躍だ。
千賀も自覚している。「下にいる立場なので、上の人よりもやらないと奪えない。自分でポジションを切り開けるようにしたい」。選手層が厚くても、チャンスをモノにすれば、割って入ることは可能だ。
◆今季の武田 前年終盤に3勝を挙げて迎えた春季キャンプ。スタート時は摂津、中田、スタンリッジ、バンデンハーク、大隣、松坂といったメンバーに続く立場で、開幕5、6番目を争っていた。開幕5戦目のオリックス戦に先発し5回2/3、7失点で黒星発進。だが6月は4戦3勝0敗で初の月間MVPを獲得。ただ1人ローテーションを守り、チームトップの13勝をマーク。CS、日本シリーズでは第1戦先発を任された。



