燃えるお兄さんになる! 中日森野将彦内野手(37)が12日、3500万円減の年俸1億4000万円で契約を更改した。本塁打なし、10打点の成績だったが不運な故障が考慮され、減額が抑えられた。20年目を迎える来季の復活を誓うとともに、若手へのアドバイスを惜しまない考えを披露した。(金額は推定)

 頼れる人生の先輩がいるチームは強い。森野の言葉には重みがあった。

 「言葉? そういうことが必要になる年齢。20年目だし、選手同士で話ができるのはもう何年もない。若い選手に助言をなるべく多くしていきたい。『いいお兄さん』としてアドバイスしたいと思ってます」

 どん底の1年を過ごし心境に変化が出た。開幕3戦目で右手親指を骨折。約2カ月離脱し、復帰してからも本調子を取り戻せず本塁打なし、10打点の成績で終わった。前年の86打点がウソのような低迷に「野球の厳しさを教えられた」。

 チームも3年連続Bクラス。来季は谷繁監督はじめ山本昌、和田、小笠原、川上と大先輩がいない。もう1度強くなるには…。自問自答を繰り返し、自らの役割を認識した。

 「僕も上の人たちに助けられてここまで来たと思っている。立浪さんに声をかけられたらうれしかった。今まで若手は放っておいたけど、こちらからいろいろ話していこうと。ベテランとしてチームが勝てるようにサポートしたい」。チームリーダーは大島や平田に譲り、あくまで「いいお兄さん」キャラとして意見交換のできる環境を作り、相談役を買って出る。

 契約交渉では想定より少ない下がり幅に「もっと下げてもいいですよ」と異例の申し出をした。当然拒否した西山球団代表は「彼は引っ張ってもらわないといけない選手。それも加味してのこと」と説明。球団最高年俸選手になることが濃厚。ブラザー森野が竜にプラスアルファの力をもたらそうとしている。【柏原誠】