「金本賞」復活!? 阪神安藤優也投手(37)が、伝説のチャレンジに名乗りを上げた。金本知憲監督(47)は現役時代、投手陣に対してシーズン成績のノルマを設定。クリアすれば豪華賞品をプレゼントする「金本賞」を創設した。ノルマ達成ならず、丸刈りになった経験を持つ安藤は「発奮材料になる」と、再挑戦に意欲を燃やした。

 ベテラン右腕の目が輝いた。21日のファン感謝デーで指揮官となった金本監督と初めて対面した。03、05年と優勝をともにした戦友。ともに喜び、ともに悲しみ、そして、ともに笑い合った。思い出されるのは、話題をさらったあのチャレンジ企画。「金本賞」の記憶だ。

 「3回くらい挑戦して、1回も勝ってないんだよね。引き分けはあるけど」

 「金本賞」とは、現役時代の金本監督が、投手陣の発奮を促すために発案したニンジン作戦だ。07年に始まり、ノルマ達成なら100万円近い高級腕時計をプレゼントするという太っ腹企画だった。

 ところが、先発だった安藤は、2桁勝利など高いハードルをクリアすることができず。罰則として09年オフ、10年オフと2年連続で丸刈りになった。

 勝負事とは言え、プロ野球選手が丸刈りという衝撃的なビジュアル、そして主力投手の潔さもあって、「金本賞」は大盛り上がりだった。ただ、1度も課題をクリアできないまま創設者が現役を引退。悔しさが残っていたのも事実だ。

 「金本賞」復活には、問題もある。金本監督は同僚選手ではなく、現場の最高責任者である指揮官。安藤も「監督だからね」と、前回までとの立場の違いを強調するように、個別の選手にノルマを課す方式は困難かもしれない。それでも、監督と“対決”となれば、選手にとっても大きなモチベーションになることは間違いない。

 「(金本監督に)聞いてみます。そういう発奮材料になればいいけどね。ただ丸刈りだけは…。この年だからね」

 来季も「勝利の方程式」の一角として期待されるベテラン右腕は、「金本賞」初受賞をひそかに狙っている。【桝井聡】