【台中(台湾)19日=久保賢吾】台湾ウインターリーグに参加中の巨人岡本和真内野手(19)が、武者修行の地で“野球人・岡本”の「過去、今、未来」を語った。同リーグではNPB選抜の主軸として、猛打を連発。2年目の来季へ、飛躍を予感させる。今日20日の台湾アマ選抜との決勝戦を制し、有終の美で1年目を打ち上げるつもりだ。
ウエートトレーニングを終え、上気した顔の岡本がホテルのロビーに現れた。前夜のプレーオフ初戦を決勝ソロで制し、決勝進出に貢献。試合開始前時点でチーム3冠王と絶好調の「今」を、静かに語り始めた。
岡本 最初は全然打てなかった。周りが打ってたし、やばいなと…。(9日の)欧州選抜の試合前ですかね、アップ中に頭でイメージして『この形だ』と、グリップを少し上げた。
フェニックスリーグで打率4割4分4厘を残した。打撃は水ものと言われるが、19歳の若者も、例外ではなかった。ひらめきを導いたのは大森監督、ソフトバンク上林らの助言だった。
岡本 この時期は思い切って何かができるし、やってみようと。違和感があったし、今もありますけど、勝負してみようと。何もしないと始まりませんから。
チーム最年少ながら、他チームの選手と会話を交わす姿が目立った。
岡本 楽しいっす。それに、寂しがり屋なんで、(2人部屋は)助かります。一番長く試合できるのは幸せですし、オフをもらったら、サボっちゃうかもしれませんから(笑い)。
目を輝かせ、台湾での武者修行を語った。「この1年、本当にあっという間でしたね」。そう言うと、「過去」に話題を向けた。
岡本 自信ですか? 全くないです。結果的に見たら(本塁打を)1本打ったなという感じ。気が付いたら、シーズンが終わってたんです。
今季は17試合に出場し、プロ初アーチも放った。順調に見えるスタートだが、葛藤、苦悩とも闘った。
岡本 2軍でケガばっかりしていて、大して打ってもいないのに、上げてもらって。最初は何でだろうと…。でも、やるしかないし、来た球を振っていこうと。僕みたいな下の選手は食らいつくだけだ、と。
手応えも、実感も、なかった1年目。「だから、来年は」と語気を強めると、「未来」予想図を語った。
岡本 来年は(村田、坂本、長野ら)先輩方と自主トレできる。すごくいい経験ですし、今から楽しみ。守備も、打撃も、チャンスの時のメンタルなど、聞きたいことがいっぱいです。
来季はクルーズ、脇谷が新加入。内野のレギュラー争いは激化する。
岡本 まだ、僕はそれを語れる立場ではないです。1軍で1打席でも多く立てるように、2軍であれば、そこでしっかり結果を出して、1軍に呼んでもらえるように頑張る。がむしゃらにやっていくだけです。
◆台湾ウインターリーグ 正式名称はアジアウインターリーグ。台湾の「中華職業棒球大連盟」が運営母体となり12年に日本、台湾、ドミニカ共和国が参加し初開催。13年は韓国も参加。2年ぶり開催の今年は日本(阪神など6球団)と韓国、台湾、台湾アマ、欧州連合の5チームが参加。



