巨人菅野智之投手(26)を分析。

 菅野が今季も10勝した。入団以来続けている2桁勝利を3年に伸ばしたが、菅野は白星を挙げるだけでなく、防御率も優秀だ。

 プロ1年目からの防御率順位は<6>→<1>→<2>と、こちらは3年連続10傑入り。プロ入り3年続けて「2桁勝利+防御率10傑」は02~04年石川(ヤクルト)以来、11年ぶりだ。同じく今季達成の則本(楽天)を含め2リーグ制後は17人となったが、野茂(近鉄)松坂(西武)ら10人は3年連続止まり。来季は過去5人しかいない4年連続に挑戦する。

 プロ入り最高の防御率1・91を記録するも、10勝11敗と初めて負け越した。防御率1点台で負け越すのは珍しく、菅野が延べ12人目になる。リーグ平均防御率が1点台や2点台前半の1リーグ時代に9人おり、2リーグ制後は74年佐藤(南海)7勝8敗、12年野村(広島)9勝11敗に次いで3人目だ。巨人で防御率2点未満は延べ40人いるが、負け越したのは菅野が初めてだった。

 打線の援護に恵まれなかった。1試合の平均援護点が3・13点で、セ・リーグの規定投球回以上ではメッセンジャー(阪神)に次いで少なかった。

 前田(広島)と4度投げ合うなど、エース対決は多かったものの、援護2点以下が17試合あっては厳しい。平均援護点が3点を超えたのは5月に19日阪神戦8点、26日西武戦11点と2試合連続大量援護があったためで、この2試合を除けば2・44点まで下がってしまう。平均援護が4・50点のマイコラスはクオリティースタートを記録した18試合で13勝0敗と1度も負けなかったのに、菅野はQS試合で6敗。今季のセ・リーグでQS試合に6敗は菅野だけだ。QSはプロ入り最多の20試合を記録も、好投が報われずに負け越した。【伊藤友一】