勝負アイテムとともにプロ野球選手として船出する。日本ハムのドラフト4位、敦賀気比・平沼翔太内野手(18)が4日、入寮時に昨年センバツの優勝メダルを持ち込むことを明かした。今月上旬に入寮予定の2軍本拠地、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」の自室に、エース兼4番として福井勢初の全国制覇に導いた記念品を飾る予定。甲子園優勝右腕の証しを手元に置き、プロ生活のスタートを切る。

 聖地で名を上げた思い出の一品を心の支えにする。平沼は間近に迫る入寮へ向けて、特別なアイテムを持ち込むことを決めていた。「センバツの優勝メダルだけは、持っていきたいと思います。部屋に飾っておくつもりです」。昨春センバツでは全5試合でエース兼4番として母校をけん引。福井勢初の栄誉に導き、より注目を浴びるきっかけとなった証しだ。壁にぶち当たっても原点回帰が可能。未知の世界に飛び込む不安もかき消すであろう、とっておきの記念品を勝負アイテムとするつもりだ。

 今月の新人合同自主トレへ向けて準備も着々と進む。年末年始も福井市内にある中学時代に所属した「オールスター福井」の室内練習場などで自主トレ。関係各所へのあいさつ回りなどで多忙だったが、トレーニングは欠かしていない。「すぐに動けるようにしてあります。大丈夫です」と、新生活を前に早くも心は躍っている。

 この日は福井市内で「ドラフト指名祝賀会」に出席。中学、高校の関係者ら約100人から激励を受けた。潜在能力の高い打撃力を生かすため、プロではショートに挑戦。出席者からは「トリプルスリーを目指せ!」との声も飛んだ。笑顔で「恩返しできるよう、プロでもかっこいい姿をお見せします」と宣言。内野用グラブに加えて、投手用グラブも準備する予定。「何があるか分からないので」と、メダルとともに甲子園優勝投手のプライドも胸にプロ野球人生を船出する。【木下大輔】