開幕までノンストップで突き進む。沖縄・久米島キャンプ初日の1日、楽天則本昂大投手(25)が梨田昌孝監督(62)から正式に開幕投手を告げられた。新人年から4年連続での大役は、2リーグ制以降では史上初だ。「目指してきた場所。開幕で100%のパフォーマンスを出したい」というエースは、ブルペン入りして58球を投げ込む。自主トレ法も変え、最高の状態でキャンプインした。

 充実したコンディションはボールが物語っていた。ブルペン入りした則本はストレートを中心に58球を投げ、「プロに入ってから最高のキャンプインができた」と手応えを示す。ブルペンを視察した与田剛投手コーチ(50)が「仕上がりは早い。今後のことは話すこともあるけど、任せてもいい」と太鼓判を押すほど、完璧な投球を披露した。

 ブルペンでの投球を終えたあとの正午過ぎ。室内練習場の事務室で、正式に開幕投手を告げられた。

 梨田監督 (3月)25日よろしく。

 則本 ありがとうございます。

 新人だった13年は、WBCに出場した田中将大の負担を考慮しての抜てき。14年は注目のルーキー松井裕との争いを制し、昨年はオープン戦で結果を残して開幕の座を手に入れた。ただし、過去3年は開幕間近での通達。キャンプイン初日での正式通告は、則本への信頼度の高さを物語っていた。

 「早い時期に選んでいただいてすごくうれしい。そこを目指してやってきた。明確な目標ができたので、しっかりと調整したい」。体の状態にメンタル面。すべてが則本の理想通りのキャンプインになった。沖縄での自主トレでは精力的に肩をつくったが、仙台に戻ると投球を控えた。「いきなり寒いところで同じことをやっておかしくなるのがいやだった」。昨年までのパターンを変え、一からコンディションを整えていった。

 自主トレから好調をキープすることで視野も広くなった。今季から副キャプテンに指名され、「(今までは)周りに気が回らなかった」と言うが、「プレーで後輩にいいものを見せていきたい」と、リーダーの自覚も芽生えてきた。絶対エースはフルスロットルで開幕まで突き進む。【田口正義】