広島がオープン戦の全日程を8勝6敗2分けの6位で終えた。最終のソフトバンク戦はバッテリーミスとルナが処理しきれなかった適時内野安打で失点して敗れたものの、緒方孝市監督(47)はシーズンへの手応えを口にした。三振を減らして、攻撃をつなぐ意識は確かに芽生えた。反省と成長を繰り返しながら、緒方カープは25年ぶりの優勝へと向かう。

 会見場に現れた緒方監督はまず収穫を口にした。オープン戦は8勝6敗2分けで終えた。結果や順位は度外視とはいえ、昨季は3勝7敗2分けで、12球団の最下位だった。指揮官の目指す野球が伝わり、グラウンド上でナインが表現する内容も濃かった。まだ成長途中ではあるものの、戦う準備は整っている。

 「開幕までの準備はしっかり出来たと思います。内容のいい戦い方が続いているのは手応えがある。勝つ、勝ちたいのは当然。そこに気持ちを向けすぎると苦しくなる。内容に自信を持っていきたい」

 徹底されたのは、追い込まれてからの打撃だ。「簡単に三振しない」を追求しながら、各打者が粘るようになった。マルチ安打の1番田中は、いずれも追い込まれてから対応。ファウルで粘ってタイミングを合わせ「しっかり長く見ようと。もともとは早打ちが得意なタイプですけど、1、2ランク成長すれば幅も広がる」と話した。

 チーム躍進のカギを握る同学年の「赤い平成ジャンプ」も好調で、田中、菊池、丸の上位3人で計4安打。4番ルナ、5番エルドレッドに走者を置いて回した。指揮官は安部らライバルの成長を感じつつも「やってもらわないと困る存在。昨年のままだと、チームも成績も沈む」と期待した。

 投げては先発福井が6回1安打無失点。四球で走者を出す場面もあったが、粘った。就任直後から掲げる「投手を中心とした守りの野球」の成果が出た。ただ敗戦につながった2失点は、暴投と三塁ルナが処理しきれなかった適時内野安打で「課題に対して反省と成長を繰り返して、力をつけていきたい。そして優勝という結果を目指したい」と緒方監督。開幕まで残り3日。勝負の2年目へ最終調整に入る。【池本泰尚】