悔しい敗戦ながら、鮮烈デビューを飾った。阪神のドラフト1位ルーキー高山が、プロ初打席で初安打を放った。1番左翼でスタメン出場。初回にカウント2-2から中日大野の外角低め142キロ直球を鋭く振り抜いた。力強い打球が三遊間を抜けた。「追い込まれていたのでなんとか食らいついて、たまたまいいところに転がりましたね」。一塁上で静かに喜びをかみしめた。
直球を予告して注目された大野の初球、143キロは空振りした。金本監督からの「ガツンとホームラン、いいんじゃないですか」という要求通りではなかったが、全開のフルスイングで緊張の糸がほどけ、安打につながった。
「公式戦はまたもう1つ雰囲気が違うのを味わえたので良かったです」。球団では72年中村勝広以来の開幕1番スタメン出場という快挙を成し遂げたが、3回には前方への飛球を捕り損ね、ピンチを招いた。「打ったというよりも今日勝てなかったので、ファンに申し訳ない気持ちがあります」。反省点はあるが、22歳の躍動が球団の超変革を感じさせた。【梶本長之】



