キャプテンの快気祝いだ! 左股関節を痛めていた中日平田良介外野手(28)が18日ぶりに戦線復帰し、2号ソロなど3打点で大勝に導いた。活気づいた打線は今季最多の15安打11得点。インフルエンザで谷繁監督を欠いたが、監督代行した森ヘッドコーチのもと、5日ぶりの試合で4連勝を飾った。今日23日も勝って、巨人が負ければ首位に並ぶ。今度は復帰する谷繁監督の快気祝いといきましょうか。

 自宅でテレビ観戦する谷繁監督も、心穏やかに休めたに違いない。強竜打線が4日間の“野球ロス”のうっぷんを大爆発させた。1回に2四球をはさんでの5連打で4得点。平田が6番に入った新打線は途切れなく、マシンガンのように打ちまくった。5回の2号ソロを含む3打席で打点を挙げたキャプテンの存在が効いていた。

 会見場に現れた監督代行の森ヘッドコーチが穏やかに笑った。「俺は初回にエンドラン出しただけ。あとは何もやってないよ。俺が相手投手だったら1死あげるのがイヤだったから。(荒木が)打ってくれたからいい結果になったよ」

 大勝への流れはまさに代行指揮官がつくった。1回無死一塁から荒木にヒットエンドランのサイン。ベテランが左前にはじき返し、一気に勢いづいた。滑らかなタクトで快勝を演出した。「ヤクルトと1~2点の勝負はできない。立ち上がりで2~3点取れたらと思った。今日は投手でだらしないのがいっぱいいた。野手さまさまだよ」

 監督代行は昨年5月2日DeNA戦以来1年ぶり。当時兼任監督だった谷繁監督が捕手として出場していた9回に退場になり、指揮を代わった。この日は試合前に谷繁監督と電話で連絡を取り、監督が決めた先発オーダーを用いた。「変な負け方したら監督に何を言われるか分からない。何とか試合を作れてよかったよ」。1日限定でトップを務めた名参謀はホッとした表情だった。

 九州地方を襲った地震により、19日の熊本、20日の鹿児島と予定されていた巨人戦が中止になり、4日間の空白が生まれた。ときを同じくして谷繁監督がインフルエンザに感染。指揮官不在の中で3日間全体練習を行い、森ヘッド中心に状態キープに努めた。

 試合後、今日23日から谷繁監督が復帰することが発表された。ナインが「連勝のまま監督を迎えたい」と熱望していたストーリーを実現させた。勝って、巨人が負ければ首位に並ぶ。キャプテン復帰と同時に竜が、一気に加速する。【柏原誠】