阪神の新外国人ヘイグが正念場を迎えた。2戦連続の3番に座ったが、再三、攻撃の流れを分断してしまった。1回こそ、1死一塁で鮮やかな左前打を放ち、先制攻撃に加わったが、その後は精彩を欠いた。象徴的な光景が2度あった。

 6回、ヘーゲンズが制球難で苦しんでいた。無死一塁で打席に立ち、3ボールになった。甘い球を2球見逃してカウント3-2へ。その直後、低めのボール球を振り、空振り三振。8回も同じ失敗を繰り返した。無死一、二塁。フルカウントに持ち込まれ、低めの変化球に空を切った。

 金本監督も「2回ね…。ホントにね…。まあ、カープの投手は『助けられた』と思っているんじゃない? (カウント)3-2から、ストライク欲しくてしょうがないところで。走者をためていきたいところで」と振り返るしかなかった。打撃の間合いを取れず、ストライクでも腰が引けるしぐさを見せ、本調子と程遠い。打率2割1分8厘、1本塁打は助っ人の数字としては寂しい。

 4月中旬にチーム事情で1軍を離れたが、2割4分2厘にとどまっていた。5月下旬に1軍再昇格後も変わり身を示せず、苦境に陥ったままだ。この日はチームで8四球を選びながら、畳み掛けられず。指揮官は「助けすぎよね。四球が多くて、ストライク取るのに四苦八苦しているのに、どれだけ助けたか。ボールを振って」と嘆く。13残塁。打線の低調ぶりに、助っ人の不振がさらに暗い影を落とす。

 ▼阪神打線が選んだ1試合8四球は、3月31日ヤクルト10四球に次ぎ今季2番目の多さ(試合は6-6の引き分け)。阪神と対戦相手と合わせて16四球も、この試合での17四球(ヤクルト7四球)に次ぎ2番目。投手陣が与えた8四球は今季ワースト2位で、5月7日ヤクルト戦10四球に次ぐ。なお2リーグ分立後の阪神戦での両軍最多四球は、90年5月6日大洋戦での20(阪神8、大洋12)で、セ・リーグ最多タイ。なお阪神が8四球以上を得ながら負けたのは、14年8月23日広島戦で8四球ながら1-2で敗れて以来。