両軍合わせて34安打23得点。大荒れなのはスコアだけじゃなかった。まずは2回。ヤクルト原樹の手元が狂い、先頭T-岡田への投球が背中付近を直撃した。次打者・小谷野には右手首に死球を与えた。2者連続で、ともに初球の事態にオリックスベンチからナインが飛び出してきた。両軍が入り乱れる乱闘騒ぎ。小谷野も興奮していたが、チームメートになだめられて何とか収束。両チームに警告処分が下された。
ルーキー原樹は、初の乱闘騒ぎにメンタルを修正できなかった。3回2死三塁から、「あそこがすべて」と痛恨の四球。直後に先制適時打を許し、T-岡田にバックスクリーン直撃3ランでやり返された。4回にも4失点。自身4連敗で6敗目。「迷惑ばかりかけて申し訳ない」とうなだれた。
だが、このままでは終わらない。7回には再び乱闘騒ぎが起こった。8点を追うヤクルトはこの回1死一、二塁から、バレンティンが遊併殺打。二塁へスライディングした一塁走者・山田のプレーに、オリックスベンチが猛抗議した。山田は「悪意はなかった」と言うが、両軍が激しく交錯。突然切れたバレンティンは飯原と武内に押さえ込まれて、何とか乱闘は回避したが、両軍ベンチからの罵声は鳴りやまなかった。
そこに今季ワーストの14失点が重くのしかかった。7回に畠山、雄平の2者連続アーチ。9回にも山田のリーグ単独トップ18号3ランが飛び出したが、焼け石に水だった。今季初の5連敗に、真中監督は「現実を受け止めて次の楽天戦から頑張ります」と声を絞り出した。5位中日とのゲーム差は4に広がり、ストレスだけが残った。【栗田尚樹】



