「勝負手」は結果に結びつかなかった。日本ハム栗山英樹監督(55)は、中日2回戦(ナゴヤドーム)で、近藤健介捕手(22)に今季初めてマスクをかぶらせたが、決勝点を与えた6回に2盗塁を許すなど、課題が浮き彫りになった。

 定例の会見を自ら切り上げ、報道陣の質問に答えている最中に、バスへと足を動かし始めた。2日連続、今季17度目の1点差負け。「勝負どころで結果が出せるように。我々にまだ力がないということ。受け止めて、しっかりやります」。今日19日の結果次第では、再び自力V消滅の危機に立たされた。

 今季まだ1度もマスクをかぶっていない近藤を、「7番捕手」でスタメン起用した。若く、伸び盛りの選手が多い自軍を、指揮官は「連勝しだしたら、ガーって(大型)連勝できるチームだと思う」とみている。今季の最大連勝は4。なかなか波に乗れないチームに起爆剤を投入するため、大勝負に打って出た。

 今季は外野手としてスタートした。捕手として本格的に練習したのは、先月27日の2軍降格後だった。5回まで1失点と吉川を好リード。最大の強みの打撃でも、5回に1軍復帰後初安打を放ったが、同点の6回無死一塁で中日荒木に二盗を許した。二塁への送球は、ツーバウンドで三塁側へそれた。直後に平田に決勝打を浴び、さらにエルナンデスにも今季初盗塁を決められた。近藤は「そこが課題なので…」と唇をかんだ。

 今日19日の同戦(同)は、4週連続“リアル二刀流”出場となる大谷がマウンドに上がる。栗山監督は「しっかりやってもらうしかない」。チームの流れを劇的に変える、快投が求められる。【本間翼】

 ▼今日19日の試合が日本ハム●、ソフトバンク○の場合、ソフトバンクが日本ハムとの直接対決(14試合)を全敗、他カードを全勝した場合の最終勝率は7割7分5厘で、日本ハムは残り試合を全勝しても同7割7分4厘で上回れず自力優勝の可能性が消滅する。