歴史的な快進撃を見せてきた「若鷹軍団」が翼を休めた。ソフトバンクが日本ハム有原を攻略できず、今季2度目の0封負け。12カードぶりの負け越しで、2連敗も5月中旬以来。首位の座は揺るがないが、火は大きくなる前に消す必要がある。工藤監督は打線の話題に、思案顔になった。
「ハセとマッチが、アレかな。考えないといけない。練習を見ていても、調子は悪くない。割り切りとか、気持ちの問題なのかな。考えないといけない」
リーグ戦再開後の打率を見れば、5番長谷川&6番松田の打率は2割を切っている。中軸に元気がなければ、好投手は打ち崩せない。「方法論として、何が悪いのかを突き止めないと。その辺は話をしてみたい」と指揮官は言った。打順テコ入れの考えはなく、対話路線で復調への道筋を模索する。
チーム全体としても、有原への苦手意識が深まるのは今後の不安要素になる。直球狙いに重きを置いたが、それを察知した相手にチェンジアップのような軌道を描く球など、うまく変化球でかわされた。今季は4戦で3勝を献上。防御率1・67と封じられている。藤井打撃コーチは「ひと回りは直球中心だったが、仕留めきれなかった。ゲームの中で通用するボールを続けられた」と振り返る。下降線の打線が調子のいい投手との対決に苦しんでいる。
今日3日はエース大谷が相手だ。絶好調の右腕をいかに攻略するか。同一カード3連敗は避けたい。工藤監督は語気を強めた。「やるしかないんじゃない? 3連敗しないようにしたい。明日、崩せるようにやっていきたい」。優勝へのマジック点灯は最短で5日にズレた。それでも史上最速だ。2位以下に、つけいるスキを与える気は毛頭ない。【田口真一郎】
▼ソフトバンクのマジック点灯は最短で5日。3、5日にソフトバンクが2勝、ロッテと日本ハムがともに2敗でマジック56が点灯する。ソフトバンクが1試合でも引き分けか負け、ロッテと日本ハムどちらかが1試合でも引き分けか勝ちなら5日点灯はなく、6日以降にずれこむ。マジックの最速点灯は65年南海の7月6日(M62)。



