スタンドの虎党から悲鳴が上がった。5点を追う4回だ。無死一、二塁から福留が放った中前打を名手丸が後逸するまさかの失策。これで2点を返し、なおも無死満塁と期待は大いに高まった。
だが続く北條はチェンジアップを空振り三振。さらに早々と代打に出た原口はシュート気味に食い込んでくる145キロを最悪の遊ゴロ併殺。期待の若手2人で好機が終わった。振り返れば広島投手陣から放った3安打はこの回だけ。最初で最後、最大のチャンスはあっけなかった。
「打てる球があったので…。カーブを見逃してしまった。(今後に)結果を出すだけです」。スタメン起用が続きながらもここ一番で打てない北條が苦しそうに絞り出した。
「なんとか点にしたかったけど。悔しいです。詰まってはいません。自分のタイミングで打てたんだけど飛んだところが…」。原口も無念そうだ。
ベンチから必死で見詰めた片岡打撃コーチは「あの回やな。あの回で一気に崩さんといかんかった」と歯ぎしり。好投手ジョンソンの見せたスキをものにできなかった無念さが漂った。



