阪神でヤクルト山田を刺せるのはオレだオレだ! 誕生日の10日、坂本誠志郎捕手(23)が紅白戦で攻守に猛アピールした。まずは自慢の強肩を披露だ。2回2死一塁で走者は荒木。3球目にスタートを切ったが、矢のような送球で刺した。「走るケースでしたし(投手の)青柳もクイックを意識していた。いい球がいければと思っていたのでよかった」。

 バットでも魅せた。同点の5回無死満塁では、松田の145キロ真っすぐをとらえて中越えの走者一掃3点タイムリー二塁打。存分に存在感を発揮した。

 正捕手争いは梅野が頭ひとつ出た存在で、坂本は2番手の位置にいる。だがシーズン終了後、右肩痛で捕手での守備を見送っていた原口もこの日の紅白戦でマスクを被った。三つどもえの競争が激化していく。

 坂本には野望がある。高校の1学年先輩にあたるヤクルト山田の盗塁阻止だ。2年連続で盗塁王を取った快速男。「そこを目指していかないといけないと思っている。そうすればチームから認められるし、投手からも信頼される」。志の高さが、結果として表れ出している。秋季キャンプでは盗塁練習が2度行われたが、全て刺している。矢野バッテリーコーチは「春から(球が)強くなっている」と成長にうなずいた。

 10日は23回目の誕生日だった。「いつもツイてないんで、持っているところが出てよかったです」。成長を続け、正妻の座を奪い取る意気込みだ。【山川智之】