ロッテが引き分けを挟む4連勝で、今季の本拠地最終戦を白星で飾った。

 先発酒居が7回7安打1失点で5勝目。「正直、ピリッとしない投球だった」が、悪いなりに試合をつくった。

 打線では、パラデスが逆転の10号3ランを含む2安打4打点。「ホーム最後の試合。思うような成績を残せなかったけど、最後にファンに喜んでもらえた」と笑顔だった。

 伊東勤監督(55)は今季で退任する。5年間、指揮を執ったホーム最後の試合を飾った。試合後、グラウンドでファンにあいさつ。

 「最後まで熱いご声援、ありがとうございました。今年こそはと挑んだシーズンでしたが、開幕ダッシュに失敗し、貯金することなく惨憺(さんたん)たる成績でした。全て私の責任です。早い時期にファンの皆様を失望させてしまい、申し訳ありませんでした」と頭を下げた。

 さらに「ただ、そういう状況でも、選手は諦めることなく一生懸命、戦いました。来年は新しい体制になって、この悔しさをバネに、ファンの皆様の期待に応えてくれると信じています」と、来季への期待を口にした。

 ロッテのファンを「日本一、いや、世界一でした」と、重ねて感謝していた。