広島が初戦をとり、アドバンテージを含めて2勝とした。降雨のなかでの試合となったが、先発薮田が好投。雨脚が強くなった5回にはバティスタの四球、新井のチーム初安打で好機をつくり、2死満塁から1番田中が決勝の2点適時打。菊池もヘッドスライディングで適時内野安打をもぎとった。6回表開始前に降雨コールドが決まった。試合後の広島緒方孝市監督(48)の談話は以下の通り。

 -難しいコンディション

 緒方監督 プレーボールかかってからは、それほど支障はなかったけどね。中盤から、かなりグラウンドコンディションも悪くなっていった。それを普通に薮田が投げてくれた。いろんなプレッシャーとかあるなかでも、しっかりと自分の投球をしてくれた。ピンチなんて1度くらいしかなかったでしょう。ナイスピッチングです。

 -初戦を薮田に託した

 緒方監督 今年は彼が勝ち頭だし、チームが苦しいときに、ローテーションが苦しいときにしっかりと支えてくれた。1年間しっかりと回ってくれた投手だから。そういう意味で。初戦という重圧がかかるなかでも、経験しないとね。いつまでたっても、そのポジションでは投げられないから。彼にとってもいい経験になった。しっかりしたいい投球をして勝ちがついた。自信を持っていい内容だったと思います。

 -田中の先制点

 緒方監督 こういう短期決戦でね、去年同様、キーマンになってくれそうな感じがする。また明日以降、打線を引っ張ってほしいと思います。

 -菊池の追加点も

 緒方監督 初回から攻撃の形をつくってくれた。しぶとい内野安打での追加点は非常に大きかった。このシリーズは1番2番3番。タナキクマルに掛ける期待は大きいです。

 -初戦をとった

 緒方監督 もちろん、もちろん。短期決戦なので。相手もあれだけ打ち勝って来ている。勢いに乗っているところをしっかり、初戦がとれたというのは大きかったと思います。