ロッテの大嶺祐太投手(29)とチェン・グァンユウ投手(27)が14日、今日1番の笑顔を見せた。

 両投手はこの日、宿舎から車で30分ほどのところにある、生徒数が小、中学生を合わせて19人という石垣市立富野小中学校を訪問。子供たちとキャッチボールをしたり質問に答えたりと、リラックスした時間を過ごした。

 今年1月、大嶺祐が同小中学校に近い場所で自主トレを行っていたところ、土日は一般の利用者のためにグラウンドが使えないことが発覚。その時、偶然通り掛かった富野小中学校の校庭のきれいな芝生を見て、校長先生に「トレーニングに使わせてくれませんか?」と頼んだという。今回の訪問はその時のお礼だった。

 質問タイムで子供から「高校時代と同じくらい(プロ入り後は)野球は楽しいですか?」と聞かれた大嶺祐は「正直言うと、高校のころの方が野球が楽しかったです。今は仕事と考えなければならないので」と思わず本音を吐露。イベント後には「本来は楽しくてやってきた野球なのに、忘れかけている。それを思い出させてくれた。キャンプはしんどいですけど、初心に戻ってできたら」と子供たちに感謝した。

 また「本気で投げたら何キロ出ますか?」と聞かれたチェンは「最速は149キロ。150キロ? 自信はあるので、しっかり練習してシーズンの前半に出したい」と宣言した。

 2人とも15日からの第4クールでは2軍に振り分けられた。だが子供たちとの交流で心身ともにリフレッシュ。また気持ちを切り替えて1軍を目指すことを誓った。

【ロッテ担当 千葉修宏】