大商大が京産大を5-2で下し、4季連続17度目(旧リーグ含む)の優勝を決めた。4季連続は大商大史上初、リーグ記録にも並んだ。

 昨秋は無傷の8連勝で優勝。しかし今季は第1節で勝ち点を落としたところから始まった。富山陽一監督(53)は「常に敗者復活という気持ちだった。なかなかうまくいかない時もあったけど、キャプテンを中心にまとまった。うまくいったかな」。

 ナインも雰囲気を変えるため、リーグ戦中にメンバー全員で丸刈りにするなど試行錯誤。今秋ドラフト候補の主将・太田光捕手(4年=広陵)は「自分が1回生の時から一番追い込まれたリーグ戦だった。そういう中で優勝できて、自分たちのチームにとっていいリーグ戦だった」と振り返った。

 「絶対優勝するという気持ちが強かった」と太田。富山監督が使い始めた「形より気持ち」という言葉をベンチでもミーティングでもナインは言い続けた。大商大は11日に開幕する全日本大学選手権に出場。「ベンチもスタンドも同じ日本一という目標に向かってやっていくことが、もう1つチーム力が上がる要因かなと思う」と主将太田を中心に強い気持ちで、悲願の日本一を目指す。