怪物ルーキーの交流戦は、ひとまずお預けとなった。日本ハム清宮幸太郎内野手(19)の2軍降格が27日決まった。2日に1軍デビューしてから22試合目で初の欠場。試合後、栗山監督から降格を告げられ「交流戦前だったので『今日あるかな~』と思っていた。不思議じゃないですし、妥当なことだと思う」と、現実を冷静に受け止めた。

 デビューから7試合連続安打や、9日オリックス戦ではプロ初本塁打も記録。25日の西武戦では初の1試合2安打も放ったが、打率は1割7分9厘と低迷していた。「まだ真っすぐに振り負けていると感じた。打ったと思ってもヒットにならなかったり…」と、課題は明確になった。

 2軍は明日29日から6月7日まで9試合が組まれている。「そこを狙っていた」という栗山監督は「いかに早く、チームを勝たせる選手に育てるか。今まで(1軍で)経験したことを整理する状況を作ってあげたかった」と意図を明かし「すぐに上がってくるのを待っている」と期待した。

 清宮は「しっかりファームで力を付けてくるしかない」と明るく前を向き、再昇格を期した。【中島宙恵】