衣笠祥雄氏のお別れの会は約800人の球界関係者が参列、献花し、2215試合連続出場のプロ野球日本記録保持者で「鉄人」と呼ばれた故人をしのんだ。その後の一般献花では約2200人が来場した。

 広島緒方監督は祭壇に飾られた大先輩の写真に顔を向けた。「亡くなられて、あっという間に2カ月が過ぎてしまった。今年キャンプで野球の話ができると思っていたけど会えず、シーズン中もできなくて本当に残念。悲しい気持ち。秋にリーグ優勝、日本一の報告ができるように全力を尽くしていくだけ」。球団初リーグ3連覇と34年ぶり日本一をあらためて誓った。

 現役選手も参列した。衣笠氏の母校平安(現龍谷大平安=京都)の後輩である赤松は、胃がんで入院中の突然のお見舞いに驚いたという。「その時に話したのが最後。雲の上の存在。優しく声をかけていただきうれしかった。もっといろんなお話をしたかった」と残念がった。会場に多く飾られた写真パネルに見入る選手もいた。ベテラン新井は「自分の小さいころのスター」と思いをはせた。