広島が、球団初のリーグ3連覇を達成した。2位ヤクルトとの直接対決に大勝し、3年連続9度目のセ・リーグ優勝。本拠地で胴上げされた緒方監督のグラウンドでのインタビューは以下の通り。

 

-チームが、ファンが、カープを愛するすべての人たちがこの瞬間を待ち望んでいました。チーム史上初のリーグ3連覇おめでとうございます。

緒方監督 ありがとうございます。昨年ここで優勝のチャンスがあって、それを逃してしまったので、今年は絶対このマツダで優勝を決めるんだと、選手もチームが全員そういう思いで、今日は臨みました。本当にファンの方とこうして、喜ぶ瞬間を迎えられて本当にうれしく思います。ファンの皆さん、リーグ優勝、3連覇、おめでとうございます!

-去年、おととしとかなわなかった本拠地マツダスタジアムでの胴上げとなりました。この広島で、大勢のファンの前での優勝、胴上げ、見えた景色は格別だったのではないでしょうか。

緒方監督 最高ですね、本当に。選手だけではなくてこのスタンドで、ファンの方も一緒になって胴上げをしていただいてるみたいで、本当に夢のような時間でした。ありがとうございました。

-今日の試合も投打がかみ合った、チーム一丸となっての勝利でしたね

緒方監督 プレーボールから、松山が目の覚めるようなファインプレーをしてくれるんで、打線もびっくりして初回から5点取ってくれるし、なんといってもやっぱり今日は九里ですね。九里が今シーズン一番の投球をしてくれました。ほんとにナイスピッチングです。

-3連覇がかかったこのシーズン。ほとんどのチームが打倒カープを掲げる中で、去年おととし以上の重圧もあったかと思います。今年1年間振り返っていかがですか

緒方監督 長かったです。すごくここまで長く感じました。シーズン始まって苦しいことの連続で、厳しい試合もほんとに多くて、チームとしてもなかなか安定した戦いというものが長く続かなかったんで、ほんとに苦しかったです。ただ、その中でも選手、主力選手が、本当にチームを引っ張ってくれて、若い力、そして新しい力がチームに大きな力となって、開幕戦から1試合1試合自分たちのやる野球というのを、最後まで信じてやった1試合1試合の積み重ねが、この優勝へとつながったと思います。

-そして今年は、広島でとてもつらい出来事がありました。被災された方々にも、勇気を与える、そんな優勝になりましたね。

緒方監督 信じられないような悲しい出来事が起こったんですけど、リーグ戦も中止になって、選手も動揺したと思います。ただそこからもう1度気持ちを入れ直して、信じられないような勝ち方、戦い、ほんとに選手は頑張ってくれました。

-シーズン中、監督が何度もおっしゃっていたように、チームが一丸となってここまでどんなときも全力プレーで戦ってきました。いま選手たちにかけてあげたい言葉は

緒方監督 すごいです。ほんとにすごい選手たちです。1日1日力をつけて、成長してます。3連覇という、広島に、ほんとに新しい歴史をつくってくれた選手たちに「ほんとによく頑張った」と、その言葉しかないです。

-そして何よりも、この瞬間を待ちに待っていたのはいつでもどこでも応援してきたファンのみなさんちだと思います。広島の、そして全国のファンに一言お願いします。

緒方監督 選手たちが力を発揮できるのも、こうしてたくさんの声援があったからこそというふうに思ってます。マツダスタジアムだけでなく、全国の球場でほんとに大きな声援をいただき、ほんとに感謝しています。ありがとうございます。

-チームは次の戦い、日本一への戦いへと突き進むことになります。カープファンは欲張りです。みんな次は日本一が見たいと思っています。これからの戦いに向けて最後、抱負をお願いいたします。

緒方監督 まずひとつリーグ優勝という目標は達成しました。ただ、今シーズンここはゴールではないです。日本一というゴールに向かって戦いは続きます。ご声援よろしくお願いします。ありがとうございました。