阪神鳥谷敬内野手(37)が、約2年ぶりに遊撃を守った。8回に代打で出場すると、そのまま遊撃の位置に就いた。

残り「1」と迫っている、球団最多安打(2064本)への到達とはならなかったが、左翼スタンドの虎党が驚いたのは、その直後だった。グラブを持った背番号1がショートにいる…。

クールな男は、きちんとした準備を行っていた。昨季は主に三塁を守っていたが、大山ら若虎らの台頭もあり、今春キャンプで二塁にコンバート。プロ15年目。泥まみれになりながら、必死にノックを受ける背番号1が、そこにはいた。

開幕2戦目の3月30日巨人戦(東京ドーム)は「2番二塁」でスタメン出場。だが、6月7日オリックス戦(甲子園)からは三塁を守り「再コンバート」されていた。

最近の試合前練習では、ショートの位置でノックを受けることも、しばしばあった。16年9月2日DeNA戦以来、約2年ぶりの遊撃には「そんなに違和感はなかったです」とコメントして、チームバスへ。窮地に立たされた虎を浮上させるために、鳥谷は動く。