みやざきフェニックス・リーグに参戦中の阪神ナインも、金本監督の辞任に衝撃を隠せなかった。11日は韓国・ハンファ戦(日向)で18安打、7盗塁の猛攻を披露し、15-2で圧勝。3戦目の初勝利となったが、一様に複雑な思いを明かした。

2本塁打を含む3安打7打点と大暴れした高山は「今日みたいな結果がシーズン中に出せていたら、こういうことにはならなかったでしょうし。正直悔しいし申し訳ない気持ちです」とくちびるをかんだ。15年ドラフト1位でヤクルトとの競合の末、金本監督がくじを引き当てた。16年には新人王を獲得する活躍を見せたが、ここ2年は不振で1、2軍を往復。指揮官の期待に応えることができず、残念無念だ。

また、この日2安打1打点2盗塁と奮闘した江越も同じ思いだった。「(金本監督には)しょっちゅう怒られました。期待してもらったのに、応えられなかったのが悔しい」。就任会見で名指しされるなど、大きな期待をかけられたが3年間1軍に定着できなかった。「これから結果を残したい」と懸命に前を向いた。高山や江越だけでなく、不振に終わった金本チルドレンの思いは複雑。来季の巻き返しが、せめてもの恩返しになる。【吉見元太】