ドラフト1位対決は天のいたずらで4度目の水入りとなった。19日に予定していた広島とロッテの練習試合は開始直前の雨で中止。広島小園海斗内野手(18=報徳学園)は「永遠のライバル」というロッテ藤原との初対戦を流した雨を恨んだ。「やりたかったんですけど、雲が来たときに絶対降るんだろうなと。(藤原と対戦の時は)本当に雨が降るんで。なんでなんですかね」。

高校時代は1度も実現しなかった。17年の練習試合は雨で流れ、昨年は2度の練習試合が予定されていたが、雨と大阪北部地震の影響で中止になった。プレーボール直前の雨に「今までで一番惜しかった。(高校時代は)球場にも行かずそのまま中止となっていたんで。やりたかったんですけど仕方ないです」。プロでも対戦機会を失い、苦笑いするしかなかった。

小園は試合前に藤原の打撃練習を熱心に見つめていた。中止決定後の室内練習場で顔を合わせると右手と左手でグータッチ。「また雨やな」と藤原が笑顔で言えば、小園も笑って「やっぱり雨やな」と返した。

次回広島がロッテと対戦するのは、6月18日からの3連戦(マツダスタジアム)で交流戦となる。「1軍の舞台でまた戦えるように。今日はできなかったですけど、プロの1軍の舞台でできるっていうのをずっと夢見てきた」。1軍争いはここから正念場を迎えるが、プロ1年目での対戦を諦めてはいない。【前原淳】