矢野監督「後押ししていかな」4番大山に熱血指導

ホンモノの4番になれ! 阪神矢野燿大監督(50)が開幕から4番を務める大山悠輔内野手(24)にメスを入れた。甲子園で行われた全体練習の終了間際に熱血指導を実施。打撃論を伝授した。虎は29日の中日戦(ナゴヤドーム)で交流戦明けの初戦を迎える。後半戦のキーマンとなる不動の4番を軸に3・5ゲーム差の首位巨人を猛追する。

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矢野監督がフリー打撃を終えた大山に歩み寄った。自らバットを持ちながら実演。大きなアクションを交えつつ、青空教室は20分間に及んだ。「気づいたことを言っただけ。インサイドアウトしたらいいんじゃないの? と。そんなオーバーなことじゃないよ」。指揮官が多くを語ることはなかったが、リーグ戦再開に向けた最後の仕事。それが4番打者の状態確認と打撃指導だった。

指揮官の決意は揺らがない。「近本が出て嘉男がつないで、悠輔が4番として成長して…」。折り返しの後半戦も不動のオーダーで臨む。4番は大山だ。今季はここまで大きなプレッシャーを背負いながらチームトップの10本塁打、46打点をマーク。プロ3年生が奮闘している。ただ、交流戦では打率2割4分4厘と落ち込み、チャンスで凡退するシーンも目立った。守備でもリーグワーストの14失策と負の連鎖に陥った。

インサイドアウトのスイングが出来ていない…。指揮官とともに大山に打撃指導をした浜中打撃コーチは「(大山は)早く回転する、ということ。そうなるとポップフライや差し込まれることが多くなる」と説明した。そして、さらに厳しい攻めが予想される今後に向けて「そこで打ってこそ自信になる。本当の4番になってもらいたい」と期待した。

練習を終えた大山は問いかけにも黙して語らずだった。矢野監督はその思いを代弁するかのように話した。「まだまだ成長していかなあかん選手が多いから。みんなの成長につながるように俺らも後押ししていかなあかん。俺らがこれから勝っていくためには、そういうチーム全体の成長っていうのがいる。それができたときに優勝できると思うから」。逆転Vへのキーマン。若き4番の成長曲線がチームの浮上にも重なる。【桝井聡】

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  • 打撃練習で矢野監督(左)と話す大山(撮影・上山淳一)
  • フリー打撃で黙々と打ち込む大山(撮影・上山淳一)