ソフトバンク工藤公康監督がリーグ終盤戦とポストシーズンをにらんで、岩崎翔投手に2軍行きを命じた。2日続けてオリックス戦(わかさスタジアム京都)が雨天中止となった28日、出場選手登録を抹消。代わりにロングリリーフ要員としてスアレスの昇格を決めた。

岩崎は2度の右肘手術から復帰し、21日に500日ぶりに1軍昇格して2試合に投げた。2戦目の24日ロッテ戦で1回を打者3人で抑えるなど状態を上げつつある中での決断について、指揮官は「手応えをつかんでいるみたいなので(2軍の)試合で投げて10日間で上がるつもりで、いい感覚をつかんでほしい」と積極的な理由だと説明した。

現在は甲斐野、高橋純らが勝ちパターンを務める。2位西武と2・5差の現状では今の岩崎が投げられる場所はなかなかない。この日は京都市内の練習場のブルペンで工藤監督の指導を受けながら50球の立ち投げを行った。「ここ(1軍)に来たからこそ得られた感覚がある。そういうのを大事に調整したい」。17年最優秀中継ぎ投手が万全で戻れば、ブルペン陣はさらに分厚くなる。【石橋隆雄】