法大が明大のドラフト1位候補右腕・森下暢仁投手(4年=大分商)を攻略して先勝し、開幕5連勝を飾った。法大の5連勝は、9連勝した13年春以来。8回無死満塁で救援した三浦銀二投手(2年=福岡大大濠)が打者6人を完璧に抑え、完封リレーを決めた。

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法大の新ストッパー三浦の出番は、2点リードの8回に突然、やってきた。無死満塁。「気持ちで負けちゃいけない。与えられたところを全うするだけですから」。後続を3人で退け、9回は3者連続三振を奪って、逃げきった。

今春は第1戦に先発するエースだった。開幕を前に状態が上がらず、リリーフ役として今季がスタートした。それがはまった。これで5試合すべてに登板、6イニング18人と対して1人の走者も出していない。三浦は「だいぶ、腕が振れるようになってきた。まだ抑えは怖いですけど」。

この日は5投手が登板した。5試合を終えて完投はゼロ。それでも、チーム防御率は今春の4点台から0・6と大幅に下げた。青木久典監督(46)は「集中力を切らさず、ものにしてくれている。先発が長く投げるのがベストだと思いますが、ここまで来たら…」。法大は三浦を切り札に、継投作戦で連勝街道を突っ走る。