「大竹ロード」を突き進め! ソフトバンク育成2位の仙台大(仙台6大学)大関友久投手(21=土浦湖北)が21日、宮城・柴田町の同大で指名あいさつを受けた。

同じ左腕で17年育成4位で1年目から支配下登録されて活躍した大竹耕太郎投手(24)から、積極的に飛躍の術を学ぶ意向。186センチ、90キロの恵まれた体格から繰り出す最速148キロの直球を武器に、一気に先発ローテ入りも狙う。また同3位の東北福祉大(仙台6大学)津森宥紀投手(21=和歌山東)も仙台市の同大で指名あいさつを受け、中継ぎや抑えとして「タカの大魔神」襲名に挑む決意を新たにした。

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津森は近い将来、抑えのエースとして胴上げ投手になる姿を目標に掲げた。スカウト陣から抑えやセットアッパーとして即戦力の高評価を聞き「タイプが違うけれど『大魔神2世』くらいに呼ばれるように」。東北福祉大の先輩で「ハマの大魔神」として日米に君臨した佐々木主浩氏(51)に続く決意を固めた。

日本シリーズも、一緒に戦っているような気持ちでテレビの前にくぎ付けだ。ソフトバンクの帽子をかぶせてもらった福山スカウトチーフから「森(唯斗投手)にも雰囲気が似ているな」と声をかけられ「タイプ的にも似ていると思うし、あれくらいの度胸を持ってマウンドに立ちたい」と言及。思い切って内角を突く投球を「ケンカ投法」と称されると「自分の持ち味は強気とか根性とかです」と闘志もむき出しにした。

大学日本代表で交流を深めた昨年のドラフト1位・甲斐野央投手(22)とは連絡を取り合い、共闘を誓った。「1年目から65試合。自分もそれくらいの試合数を投げないといけない」。勢いある140キロ台後半の直球を武器に、甲斐野越えも目標の1つ。「いじられキャラと聞いていますけれど、次は自分に来ますね」と先輩から愛される人柄も“継投”するつもりだ。

仙台6大学リーグ終盤には満塁本塁打を喫するなど、好不調の波をなくすことも課題だ。「今まではいろいろと考えすぎだった。もうすべて吹っ切れています。秋は1度も全国に行っていないので優勝することだけ考えています」。まずは今週末の明治神宮大会東北代表決定戦で本来の姿を披露する。指名後最初の胴上げ投手となる、近い目標を定めた。【鎌田直秀】