楽天銀次内野手(31)が28日、楽天生命パーク内で来季残留を表明した。今季取得した国内FA権を行使せずに来季から3年契約を結ぶ。岩手の沿岸部、普代村出身で「東北のために自分ができることを考え、ここでプレーすることにしました。もっと東北を熱くしたい。それだけです」と東北愛で残留を決断した。

今季は主将を務め、チームを先頭で引っ張ってきた。「自分は東北出身者としてここにいなくてはいけないというのが、すごくありました」と話す。

来季は嶋、平石前監督と生え抜き勢が退団し、11年の東日本大震災を知る選手も少なくなる。「3・11から始まって、最近もいろんなことが起こっている。すごく苦労している人たちがいる中で、自分は一生忘れることなく野球で元気にしたい。東北出身の自分が中心となって、みんなを引っ張っていけるように。優勝目指してやっていきたい」と使命感を口にした。