過去最多タイとなる4度目の「正力松太郎賞」を受賞したソフトバンク工藤公康監督(56)が13日、宮崎市内のホテルで受賞会見に臨み、球団、選手、コーチ、スタッフらに感謝の言葉を表した。

一問一答は以下の通り。

-正力賞を受賞されて、今の思いは?

工藤監督 びっくりしています。このような賞をいただいて、球団、選手、コーチ、スタッフに感謝しかない。

-選手の育成やデータ活用が評価されました

工藤監督 今年戦っていく上で大きな力だった。データをいかしてくれるコーチがいて、それを選手が試合で出してくれた。リーグ優勝はできなかったが、CS、日本シリーズで理解してやってくれた。

-(座長の)王球団会長も若手の起用を評価されていました

工藤監督 予想はしていなかったが、それ以上に選手が結果を出して力以上に頑張ってくれた。日々、勝たないといけないというプレッシャーの中で、朝から特打したり、トレーニングしたり、やるべきことをやってくれた。成長と結果が結びついた。

-2年連続受賞はイチロー選手以来となります

工藤監督 みんなの力があってこその賞です。勝つために、日本一のために、支えてくれたスタッフのみなさんがいてくれてこそのもの。ここに座っている人間は、みんなの代表として話していると思っています。

-王球団会長の4度受賞と並びました

工藤監督 うれしいのひとことです。まだまだ足りないところがあるし、監督としても人間としても成長しないといけない。尊敬する王球団会長に近づきたいという思いです。さらなる高みにいけるよう精進したい。

-監督5年目ですが理想とする監督像はありますか?

工藤監督 理想は選手のためにすべてつくせる監督。王球団会長のように1人1人の話を聞いて、それを生かせる監督。まだまだ自分に足りないところを見つめ直して頑張りたい。

-来季に向けての意気込みは

工藤監督 2年連続でリーグ優勝は逃しました。我々は常にリーグ優勝を目指して、そして日本一を目指していきたい。来年は必ずリーグ優勝できるように、また選手、スタッフとともに頑張りたい。